むかしから現金収入が難しく、自然環境も厳しかった高根では、
あわ・ひえを作ってお米の代わりとしていた。
時代はすっかりかわり今やあわやひえを作る方は
とても希少になった。
あわやひえを栽培していた方も高齢になり、
時代とともに忘れさられようとしている。
高齢化率48%という厳しい数字からは見えてこない、
その方たちの日々のすがたを見てきた私にとって、
かつて主食にしていた雑穀(あわやひえ)を栽培することは、
いまも高根で元気に暮らす、おじいちゃん・おばあちゃんたちのDNAを
受け継ぎ、絶やしてはならない責任を否応にも感じてしまう。
ということで雑穀栽培。
5月末に種植えをしてから、約4ヶ月。
はじめてで上手に育つかとても心配だったけど、
なんとか成長した。
下はあわの穂↓

そして、ひえはこんな感じ↓

収穫は、それぞれの穂を鎌で取る。
栽培を教えてもらったおばあちゃんに手伝ってもらいながら、
収穫作業をした。
(ここから、あわの作業工程を紹介)

収穫した穂はシートに並べて、下のように乾燥させる↓

天候の良く、日差しが強い日は、1日でOKとのこと。
そして次は、乾燥させた穂をうって、落とす作業へと移る。

これは、おばあちゃんが収穫した、あわの穂うち作業↑
二股に別れた木の棒で、おとしていく。
うまく乾燥していれば、叩けばすぐ落ちるみたいなのだが、
私がうったあわは、充分に乾燥しておらず、なかなか落ちにくかった。
うった穂を篩(ふるい)にかけた後、
殻やゴミが混ざっているため、
風の力を借りて、そのゴミをとばす。
むかしは、ザルの上にあけた穂を、シートの上に落として、
殻を風で飛ばしたみたいだが、
いまは扇風機をつかって、殻をとばしていた。

そしてこれが、あわの種↓

これを脱穀すれば、ようやくあわの実として、口にすることができる。
とりあえず、種を確保できて一安心。
個人ブログもやっています↓
http://ameblo.jp/ittakane-takane/
報告:集落支援員(高根町) 宮森大輔